2003年1月末、街中の路上で、携帯電話に、初就職決定の朗報が入った。なけなしの開業資金が底をつく寸前だった。
その場で、小さいが、全身の力をこめたガッツポーズをした。
ここまで来るのに、支えてくれた人たちがたくさんいた。
だが、99%の人たちは私のやろうとしていることに反対した。
初めての起業に反対し、経験のない人材紹介業を選ぶことにも反対した。なにより、障害者専門でいくと言った時には、驚きを通り越して、ただ、あきれられた。
「無理だ」
「考え直したほうがいい」
「それは難しい」
この日受け取った電話は、そんな世の中の「決めつけ」に対する、最初の勝利だった。
自分のやってきたことの正しさを、証明できた一瞬だった。そのことが全身を充実感で充満させた。
涙はまったく出なかった。まだ、始まったばかりだからだ。
「これからだ」
全身を熱い血がかけめぐっていた。
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