奨学金を払えない…やばくない?返済できなかったらどうなる?返済のコツを紹介

2023.09.20
奨学金を払えない…やばくない?返済できなかったらどうなる?返済のコツを紹介

あなたは今、奨学金が返済できなくて困っていませんか?

奨学金の返済はできているけど、それにお金がかかってしまい日々の生活がギリギリ、苦しい…という人もいるでしょう。

  • 日々の生活費を稼ぐだけでも大変なのに、奨学金の返済なんてできない
  • 毎月奨学金の返済だけでいっぱいいっぱいで、日々の生活を楽しめない
  • 奨学金の負担を軽くする方法を知りたい
  • 払えると思っていたけれど、状況が変わって(結婚、出産、病気、転職など)して払えそうにない

そんな方達に向けて、本記事では奨学金について解説しました。

奨学金の返済ができないと、日々の生活でもそのことが頭に残って生活を楽しめなかったり、返済ができない自分が嫌になったりしますよね。
しかし安心してください。

本記事では

  • 奨学金の基本的な知識
  • 奨学金の返済が苦しい理由
  • 奨学金を返済しないとどうなるか
  • 奨学金の返済中にやってはいけないこと
  • 奨学金を早く返済するコツ
  • 奨学金を返済できなかったらそうすればよいか

について解説していきます。

本奨学金が返済できない悩みを解決するために、奨学金の返済の見通しをたてて日々の生活を楽しみましょう。

もしどうしても返済のめどが立たない場合の対処法もまとめました。

奨学金とは?種類や返済、社会問題を紹介

そもそも奨学金とは、進学のために学費を給付もしくは貸与される制度のことです。
そんな奨学金にも実は3種類あることを知っていましたか?まずは奨学金の基本知識を解説します。

奨学金には3種類ある!返済義務の有無や利子の有無

奨学金には返済の義務があるものと、そうでないものがあり,奨学金を借りるにはそれぞれで条件が変わってきます。

それぞれの違いは以下の通りです。

  • 貸与方第一種奨学金・・・返済義務があり、利子がない
  • 貸与方第二種奨学金・・・返済義務があり、利子がある
  • 給付型奨学金・・・・・・返済義務がない

経済的な理由で進学を諦めないようにするための制度が「奨学金制度」です。世帯年収基準や、成績などで給付型の対象となった場合は、返済は不要です。日本学生支援機構が行っている奨学金を利用している方が多いようです。

また、大学や専門学校によっては、入学金や授業料の免除や減額もあります。

給付型の対象でない方でも、貸与型の奨学金があります。利子がつくもの、利子がつかないものがあります。入学金の一時金を貸与できる「入学時特別増額貸与奨学金(利子がつく)」もあります。

奨学金の返済は貸与終了後の7ヶ月後から

奨学金の返済は、貸与終了後の翌月からカウントして、7ヶ月目から返済が始まります。

例えば2022年の3月に奨学金の貸与が完了したら、2022年の10月より返済が始まります。

返済は金融機関から口座引き落としにより返済するため、口座登録が必要です。

奨学金が払えない!やばい!という人が多く社会問題になっている

奨学金が返済できないことが社会問題にもなっています。

奨学金の平均借入額は288万円と、新卒社会人が負担するにはかなりの額となっています。貸与方でかりた奨学金は、実質借金のようなもので、精神的にも重くのしかかってきます。

奨学金が払えない!奨学金の返済がキツくなる理由

先ほど解説したように奨学金を返済できない人が増えています。奨学金を返せない人の割合は全体の7%ほどです。

では、なぜ奨学金が社会問題になるほど、返済できない人が多いのかについて解説していきます。

奨学金が払えない理由として、本人の低所得が1番の原因

奨学金の返済に停滞している理由として1番多い理由は、本人の低所得です。

学校を卒業したからといって、全員が給料が安定している会社に就職できるわけではありません。

また、急な病気や出費により、お金が用意できなくなるなどの原因があります。

奨学金の返済遅延による延滞額の増加

本人の低所得に次いで2番目の原因として、返済遅延による延滞額の増加があります。

奨学金の返済を滞らせると元金に対して、年間3%の延滞額を支払わなければなりません。

奨学金の返済を放置していけばするほど総返済額が多くなり、完済することが難しくなっていきます。

奨学金の返済ができないとどうなる?やばい?

先ほど解説したように、奨学金も借金の1つです。

奨学金の返済を放置していたら様々なデメリットがあります。実際にどんなデメリットがあるのか解説していきます。

奨学金が払えないとブラックリストにのる

奨学金を返済しない期間が3ヶ月を超えたら、借金滞納したときと同様ブラックリストにのってしまいます。

ブラックリストにのってしまうと、新たにクレジットカードがつかえなくなったり、ローンが組めなくなってしまいます。

学校を卒業して社会人となり、家賃の支払いやネットショッピングなどお金を使う機会が増えるタイミングでクレジットカードが使えなくなると、とても困りますよね。

奨学金が払えない!遅延・滞納で借金地獄になる

先ほど解説したように、奨学金の返済を放置していると延滞料金を払わなければなりません。奨学金は借金と同じなのです。

返済を一度でも滞納してしまうと、滞納することに慣れてしまい、いずれ滞納をしても何も思わなくなってしまう危険性があります。

そうなってしまうと奨学金の返済のことを忘れ、違うことにお金を使ってしまいます。しかし奨学金は滞納した分だけ延滞料金が増えてしまうので、いずれ返済しきれない額まで膨れ上がってしまいます。

気づけば借金地獄に陥ってしまっていたということも十分にあり得ます。

奨学金が払えないと結婚に影響がでる?

奨学金の返済中でも、もちろん結婚はできます。

しかし奨学金のことをパートナーに話したくない人も多く、完済するまでは結婚はしないと決めている人もいらっしゃるかもしれませんね。

結婚をすると出産や子育てで出費も増えますから、結婚に消極的になる人がいるのも納得できます。

奨学金が払えないやばい!返済に困っても絶対にしてはいけないこと

奨学金の返済で困っていても絶対にしてはいけないことがいくつかあります。

以下のようなことには手を出さないようにしましょう。

  • ギャンブルでお金を増やそうとする
  • 闇金でお金を借りる
  • 新たに借金をして返済しようとする
  • クレジットカードの現金化(クレカで金額が大きい買い物をして、それをすぐに売って現金を手に入れる
  • 夜逃げをする

特に奨学金の返済が苦しいからといって新たに借金をすることは、手を出してしまいがちです。しかし、通常の借入は奨学金よりも金利が高いところが多いので、さらに借金が膨れ上がってしまいます。

ギャンブルにハマってしまって、やめたくてもやめられない人はギャンブル依存症の恐れがあるため、かかりつけ医に相談してみてください。

奨学金が払えないときの対策。奨学金返済のコツ

奨学金の返済にはいくつかコツがあります。一つずつ解説していきます。

奨学金を払うために日々の生活の支出を見直す

月々の返済に困っている人はまず、月々の支出を見直してみてください。無駄な出費や、必要以上に払っているものがないか確認しましょう。

おすすめは固定費の見直しです。家賃や携帯の通信代などの固定費は、一度見直せば月々の支出は勝手にすくなくなります。今は格安プランなども充実しているので、ぜひご検討ください。

また、社会人となり、いきたくもない飲み会などで出費が重なっている人は断るようにしましょう。断ることは気がひけると思いますが、完済のためにも勇気を出しましょう。

奨学金が払えないとなる前に繰上げ返済を行う

日々の支出を見直し、生活に余裕ができてきたら繰上げ返済を検討してみてください。

繰上げ返済とは月々の返済にプラスして返済することです。繰上げ返済を行うことで、返済期間が短くなり、支払う利子も少なくなります。

どうしても奨学金が返せなかったら返済支援制度を活用しよう

奨学金の返済がどうしても難しいという人も、落ち込まないでください。そんな方達のために支援制度というものもあります。

いざという時にどうしたらいいのか、解説していきます。

奨学金が払えないなら弁護士・司法書士に相談する

どうしても奨学金の返済に困ったら、1人で悩まずに専門家に相談しましょう。

借金が同額でも生活へのひっ迫感は、その人の生活・収入などで大きく変わるので専門家に相談することで、自分に最も適した解決法を教えてくれます。

借金に強い弁護士の方もいるので、ぜひ頼ってみてください。

奨学金が払えないやばい!なら、借金の減額ができる債務整理を検討しよう

専門家に相談すると、債務整理をオススメされる場合があります。

債務整理とは、借金を減額したり、ゼロにすることができる制度です。債務整理は以下の3種類があります。

  • 任意整理:賃金業者と話し合い、月々の返済額を減らしたり、利息を安くする等の交渉を行い借金返済の負担を軽くすること。
  • 民事再生(個人再生):裁判所を通して月々の返済額を減らすこと。任意整理より借金を多く減らすことができる。
  • 自己破産:裁判所を通して借金をゼロにしてもらうこと。マイホームや車等の高額な財産等は手放さないといけない。
どの債務整理が自分に合っているか、費用はいくらなのかなどは専門家の方と話しながら決めましょう。専門家のかたなら、あなたに最適解の解決法を提案してくれます。

奨学金返済は放置すると借金地獄に陥ることも‥うまく返済するコツを確認して!

本記事では奨学金の返済が苦しい理由や、返済のコツについて解説しました。

どうしても返済ができない場合は債務整理を検討してください。

それでは簡単におさらいをしておきましょう。

  • 奨学金は社会問題にもなっている
  • 奨学金が返済できない人は珍しくない
  • 本人の低所得が返済できない主な理由
  • 返済を放置していると借金地獄に陥ることもある
  • 返済のためにまずは支出の見直しをしよう
  • 月々の生活に余裕がでてきたら繰上げ返済をしよう
  • どうしようもなくなったら債務整理を行おう

本記事を読んで「奨学金の返済で困っているのは自分だけじゃないんだ」と、安心した方もいるかと思います。奨学金の返済で悩んでいるかたは珍しくありません。
奨学金が社会問題になっていることも納得ですよね。

どうしても返済ができなくとも債務整理であったり、奨学金に対しての支援制度を活用すればなんとかなるはずです。

その後の生活も苦しいようであれば、生活保護などの制度も活用しましょう。奨学金の返済で生活が苦しいと感じていたら、今回紹介した方法をぜひ試してみてください。